こんにちは。LDN菊地です。
はじめましての記事ですよろしくお願いします!
すっかり一ヶ月も経ってしまいましたが、8/18に開催した、「伊豆稲取展×勝手に講演会」のレポートをお届けしたいと思います!
都市とローカル。を拠点としたNPOです。
私たちの団体は、伊豆稲取のダイロクキッチンを拠点としてイベントを開催するなど、伊豆に軸足をおいて活動してきました。
一方で、メンバー13名の内、11名は伊豆以外の都市部に居住しているという、不思議な状況です。
そこで!東京から、都市部から、伊豆を盛り上げるとはどういうことだ!?都市にいるからこそできることをしたい!ということで、①都市部での情報・魅力発信、②LDNの活動を発表する、ことを目的として、東京でのイベントを開催いたしました!
伊豆の魅力、ここにあり。
今回のイベントは伊豆稲取展と勝手に講演会の2部構成。昼の部は、伊豆稲取展ということで、稲取の魅力を発信するコンテンツの展示を行いました。
稲取の12ヶ月を紹介するカレンダー、カメラ女子旅の写真展、東伊豆のPR動画、かわいいパッケージのニューサマーサイダー、地元間伐材の香るコースターなど、展示から物販まで、私たちなりの稲取をご紹介しました!
昼の部では、東伊豆町役場の方や、地域おこし協力隊の方、地域に関心のある学生さんなどにお越し頂きました^ ^
さらに、LDNメンバーであり松崎町の地域おこし協力隊のテラケンの力添えもあり、松崎町の棚田の写真や動画の展示もしました。伊豆のコラボ!
こちらも来場されたみなさんに好評でしたので、今後もいろんなコラボを展開していきたいと思います!
「都市とローカルをつなぐ」。都市でできることって?
さて、夜の部では「都市とローカル」というテーマのもと、東京牡鹿会の方々をお招きし、われわれLDNとのプレゼンテーション合戦を開催しました。
LDNは、このイベントの一週間前に合宿を行い、自分たちの活動をまとめていきました。ここでは詳細までは語れませんが、ざっくりと、
目標(vision)
みんなが暮らしたいまちと暮らす
目的(object)
新しいライフスタイルの提案
この目標、目的に向かって、事業に取り組んでいきます!!
東京で培ったスキルを活かし、牡鹿の支援に取り組む
今回のイベントでは、ゲストスピーカーとして「東京牡鹿会」のみなさん(リクルートマネジメントソリューションズの奥本英宏さん、中永智久さん、日本商工会議所の吉次翼さん)にご登壇いただきました!!
東京牡鹿会のみなさんは、2015年、筑波大学貝島桃代研究室が事務局をしている「牡鹿漁師学校」に、東北オープンアカデミーを通して参加し、参加後、東京での集まりの場として、東京牡鹿会を結成しました。
(ちなみに、東京牡鹿会の方々は、筆者の菊地が貝島研究室に所属していたときに出会った方々なのです!)
牡鹿漁師学校 公式HP
牡鹿漁師学校は、2011年東日本大震災で被災した「牡鹿半島桃浦」の震災復興として、担い手創出を目的とし、浜の未来を考えるワークショップなどを実施するフィールドワークです。
2泊3日のプロググラムの中で、東京牡鹿会のみなさんは浜の魅力を感じ、課題解決のために、なにかできないかと奮い立ちました。ワークショップの中で、吉次さんから、「ワークショップって、いつも、ポストイット張りまくって、夢語って、盛り上がって、それでおしまい。でも、今回は、それで終わらせたくない・・・。」そんな一言から、東京牡鹿会が発起しました。
発起後は、月に一回程度のミーティングを定期的に開催。貝島研究室と連携し、牡鹿漁師学校のプログラム設計や助成金の検討など、東京側からできる、さらにビジネスのノウハウを活かした知識やスキルを惜し気なく注ぎ込んでいました。
さらに、漁師学校参加者、東京牡鹿会メンバーを経て実際に桃浦への移住者が現れるなど、漁師学校後の継続的な関わりをするアフターサポートとしての役割もありました。
今後も、新設されたキャンプ場の利用方法や、新たなツーリズムの提案など、東京からできることを、積極的に活動される予定です。
もものうらビレッジ 公式HP
もっと無責任に。おもしろいことって、最初はめんどくさい。
両者のプレゼンテーション後は、オーディエンスも含め意見交換。
ここで個人的に最も印象的だったのは、東伊豆町からはるばるお越し頂いた、観光課森田さんのお言葉でした。
「民間に巻き込まれやすい行政。」
“これまで、行政がもっと民間を巻き込んでいかないと。なんて非難されることも多くあったけど、実際に行政が民間にアプローチしていくと、なんだかうさん臭いし、やたらと制約があって中途半端にしか企画できない。
でも最近、高原で夜中にフェスをやろうという民間がでてきて、それには積極的にサポートするようになった。キンメマラソンも、地元を挙げて実行委員会に協力しているし、役場のバックアップ体制も万全。そうやっておもしろいことが徐々に起こっていっている。
だから、みんなにはもっと無責任に考えてもらいたい。“
その影には、「巻き込まれやすい行政」を考えている方がいるからかもしれません。
逆にいうと、私たちの役割は「行政をうまく利用していく」ということも大事なのかもしれません。
地元主導だけではやりづらいことも、ちょっと無責任に、これやったら絶対おもしろい!みたいなことを、どんどん積極的に提案していくことなのかな、と思いました。
ローカリストってどこにいるんだ?
都市とローカルをつなぐ。ということは、ニアイコールでローカリストを増やすことだと思っています。(ローカリスト=ローカルで活動する人)
では、ローカリストになりそうな人はどこにいるんでしょうか?
最近では、東北オープンアカデミーや右腕プログラム、丸の内朝大学など、東京で働きながら地方創生に取り組む、なんていう個人や団体が増えているように思います。
ゆくゆくは移住する人も現れているのでしょうが、私たちの活動も、働きながら地方を楽しむ人を増やしたいという想いがあります。
地方を拠点としているだけでは、都市部の人材に気づきにくいという側面もあると思います。だから、私たちは、都市部のローカリスト予備軍を探し、地方とつなげる、送り込む。
都市とローカルのチャンネルをつなげることが、2拠点で活動するLDNの特徴であり果たすべき役割なのかなと感じています。
そうやって「新しいライフスタイルを提案」し、「みんなが暮らしたいまちと暮らす」ことのできる環境をつくっていきたいです。
そうやって、都市とローカルをつなぐ。ということを体現していきたいと思います。
話はつきませんが…
意見交換の後は、みんなで懇親会!
会場である、chaabeeさんにドリンクの提供をいただきつつ、お酒を交えながらみなさんで熱い話にもりあがりました!
(今回のイベントでは、門前仲町のアートギャラリー、chaabeeさんで開催しました。鉄工所を改修した古き良きたたずまいに、綺麗なブロジェクターや音響設備も完備され、とてもよい空間でのイベントになりました!参加者の方にも好評で、今後もお世話になりたいと思います!)
chaabee Facebookページ
話尽きず盛り上がっていましたが、それだけ都市とローカルというテーマが、みなさんにも関心の高い話題であるのではないかと実感しました。
23名の参加者にお越し頂いた今回のイベント。お集りいただいた方々の業種がほんとうに様々で、異種混合感がとてもよかったです。地方で活動するためには、いろんなスキルが必要だと思いますが、自分たちですべてやるのではなく、いろんな人に協力してもらいながら、巻き込みながら、一緒におもしろいことやっていきたいなって思いました!
というわけで!
今後もちょこちょこと東京でのイベントを開催していきたいと思います!
(東京で伊豆とか稲取とかについて語り合うみたいな、同窓会みたいなこととかやりたいなぁなんて話してます。)
今回参加された方も、興味あったけど参加できなかった方も、なんのこっちゃしらんという方も、ぜひぜひお越し頂ければと思います!!
\この記事を書いたのはこのひと!/
菊地 純平(JP)
ピカピカの社会人1年目。埼玉県八潮市出身。
大学時代は空き家改修から震災復興まで地方をかけずり回っておりました。
テンション上がると走り出す、無邪気なちいさなおじさんです。