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荒武が赤裸々に語った 「地域おこし協力隊員のリアル、そして未来。」

年明け最初の記事を担当させていただきます! 東伊豆応援に燃える(萌える?)、ローカルデザインネットワーク(=LDN)、みわねぇです。LDNの2019年は、東京での荒武&守屋のトークイベントで幕を開けました。今日はそのレポートを。

「地域おこし協力隊のその後を伝えナイト〜東伊豆編」開催

本日のスピーカーは荒武!

1/13(日)の夜、「地域おこし協力隊のその後を伝えナイト〜東伊豆編」と題したイベントを東京・清澄白河のリトルトーキョーで開催しました。東伊豆の地域おこし協力隊員として3年間を過ごし、この3月で卒業を迎えるLDNメンバーの荒武が、地域おこし協力隊になり東伊豆で暮らすようになるまでの過去から現在・そして未来を語るトークイベントでした。

モデレーターはLDNのしゃべり担当、コミュニケーションモンスター(笑)の守屋。

来場者とスピーカーの荒武をインタラクティブに繋ぐオンラインサービスも使いながら、あたたかでうち解けた会場の空気感を作りました。

話題の場所で、

東伊豆での地域おこし協力隊の活動をPRできた!

会場となった『リトルトーキョー』は、いろいろな生き方・働き方に出会うことのできる場所として、毎晩のようにイベントやトークショーが開催されている、東京で最もHOTな場所のひとつ。そんな注目のスポットで、東伊豆の地域おこし協力隊の活動や、ダイロクキッチンの賑わいの様子、私たちLDNのメンバーと役場の方や東伊豆活性に励む地元のみなさんとの交流について、たっぷりPRをすることができました。我ながら、これは東伊豆にとって大きな成果だったのでは?と思っています!!

「本当にこんなに来てくれるのかな…」不安なスタート。

会場準備で応募数の椅子をセッティングしたら、会場が椅子でいっぱいに。

こんなに多くの人が応募してくれたの!?と、椅子の数の多さにあらためて驚き、と同時に、一抹の不安も…。

「今日は寒いし、連休の中日だしね…」

「有料イベントじゃないから、当日のドタキャンもしやすいよね…」

「応募してくれた人、ほとんど知らない人ですよ…」

「本当に来てくれるのかなあ…」

「………。」

そんな会話をしながら迎えた開場時間。次々とご来場者が増え、最終的に本当にたくさんの方が参加くださいました!

受付では、荒武がイベント当日の朝に稲取で仕入れた温州みかんをプレゼントして、おもてなし。

ご来場者の表情が解け、笑顔が生まれました。

大学院卒の荒武が『地域おこし協力隊員』になるまで。

日々の活動、そして未来は?

いま、話題の地域おこし協力隊。日本全国で彼らの活躍を聞くことが増えましたが、『任期後の協力隊ってどんなことをしているの?』そんな疑問からこのイベントの企画がはじまりました。

2009年に地域おこし協力隊の制度ができてから、まもなく10年。平成29年度には997団体、4976人の協力隊員が全国で活動しているそうです。ご存知のとおり、地域おこし協力隊の任期は最長3年間。彼らは、期間内に地域とのつながりを作り、経験を積み、スキルを身につけて、その後の自分のキャリアに繋げていく必要があるわけです。

2016年に東伊豆の地域おこし協力隊員になり、今年卒業を迎える荒武も、今まさに、そのタイミングにいます。

「自分たちの手で地域から愛される場所にしたい!」

大学院卒後、東伊豆の地域おこし協力隊に

芝浦工業大学で建築設計を学び、大学院に進み、学生向けの建築コンテストでの受賞経験もある、キラキラと輝いていた荒武の学生時代。しかし「実は、思い描いた就職先が見つからなかったことも、東伊豆の地域おこし協力隊に応募した一因です。」と意外な告白も飛び出しました。

学生時代の苦い経験を、未来へのバネに

学生時代に仲間たちと立ち上げた「空き家改修プロジェクト」で、稲取の空き家改修を行った荒武たち。「地元の人たちは喜んで学生の活動を応援してくれた。けれど、蓋を開けたら、改修後の施設が使われずにいる状況を目の当たりにした。」「自己満足の改修では意味がない。自分たちの手で、今度こそ地域から愛される場所にしたい、と作ったのがダイロクキッチン。」「地元の人たちと一緒に改修し、自分たちも運営に携わっていこうと決めた。」

そんな思いが、地域おこし協力隊での荒武の社会人キャリアスタートの背中を押しました。

「町の貴重な資源を使わせてもらったから、活用の仕方を本気に考えなくてはと思い、役場の人に『日雇いのバイトをしながらダイロクキッチンの管理人として稲取で暮らしたい』と話をしたのがきっかけ。『それでは生活が厳しすぎるだろう、地域おこし協力隊に応募してみてはどうか』と勧めてくれた。」「地域おこし協力隊に任命され、自分の活動の中心に、ダイロクキッチンの活用を据えようと決めました。」

当初はなかなか人が集まらず、苦心したダイロクキッチンの運営でしたが、オープンから3年を迎える今では、『海辺の朝ごはん』や地元の子どもたちとの交流イベント『こどもっち』、地縁のない若い働き手の定着促進のための『若者交流事業』など、地域の人のつながり=居場所づくりを荒武自ら積極的に展開し、地元の人の協力を得ながら、愛される場所に成長してきました。

「3年間、ドラマの中で生きられた!」そんなふうに語った荒武の言葉が印象的でした。

「地域おこし協力隊のお給料で暮らしていけますか?」

ここで、会場からオンライン質問が。

「東伊豆は、地域おこし協力隊の給料で暮らしていける町ですか?」

確かに気になる! 地域おこし協力隊の給与は額面16.6万円、手取りで約13万円だそうです。

「給料以外に、家賃補助が毎月4万円。4万円あれば十分です。地元での足は、業務に関わることなら役場のクルマを使えます。週4日勤務が約束で、残り3日は副業もOK。地元の人が食べものを持ってきてくれたりで、ちゃんと暮らしていけました!笑」物価も安く、地域に支えられた地域おこし協力隊の田舎暮らし。贅沢をしなければ、十分に生きていけそうですね。

「ローカルデザインネットワークで、まずは稲取で食っていく!」

「伊豆で出会ったドラマを、多くの人に感じてもらいたい!」そう語った荒武。地域おこし協力隊卒業に向けて企画した大規模イベント、稲取の空き店舗を活用した『雛フェス』の紹介もありました。

『雛フェス』は、雛のつるし飾りで賑わう3/2(土)、3(日)に、稲取で開催。稲取の約30の空き店舗を使い、地元や観光客のみなさんに楽しんで参加していただけるイベントを企画しました。店舗を内覧できる場所として、将来の利用者も募っていく目的も。周辺の大規模スペースでのコンテンツ展開や、歩行者天国も準備してイベントを盛り上げます。

4月以降もLDNでは、地元のコミュニティ拠点『ダイロクキッチン』の運営に加え、地域プロジェクト発掘拠点『EAST DOCK』の運営や、新しくできる施設『直売所 こらっしぇ』のコンテンツ企画・運営など、東伊豆地域密着の様々な活動を予定しています。

「東伊豆の地域おこし協力隊になって、LDNと連携しませんか?」

荒武から、そんな大胆な発言も飛び出しました!ぜひ、私たちと一緒に東伊豆の未来を作りましょう!ご連絡をお待ちしています。

4月にオープン。

二拠点居住を実現するシェアスペース『EAST DOCK』

第二部では守屋から、LDNの活動と、4月にオープンするシェアスペース『EAST DOCK』をご紹介しました。

『EAST DOCK』は、“都市とローカルをつなぐ“ミッションのもと、「もっと手軽に二拠点居住やローカルとの付き合いをができるのでは」とLDNが建築学生と、東海汽船の船着場だった使われていない建物を改修し、作り上げたシェアスペースです。

人口減少や都市への一局集中により、地方の不動産が安価(もしくは無料)で手に入りやすくなった今、わたしたちLDNは、都市とローカル、ワークとライフを包括した二拠点居住を実現できる場として『EAST DOCK』の利用を提案していきます。

『EAST DOCK』は、 ①東伊豆の海を一望できるオフィス機能 

②レーザーカッターを装備したファブラボラトリー機能 

③カフェにも使える交流の場の機能 と、複数の機能を兼ね備えたシェアスペースです。

個人のワークスペース利用はもちろん、法人のサテライトオフィス利用や企業研修・合宿などにぜひご利用いただけたら、と考えています。そしてわたしたちは、ここでの人やスキルや知識との出会いをプロデュースしていきたいと思っています。

なんと、利用が無料になる『スキルシェアメンバー』も募集中。詳しくは追ってご案内します!

繋がりが生まれた交流会

第二部終了後には、参加者のみなさんとの交流会を実施。

「稲取でインバウンドを狙った釣り船事業を起業予定」というSEさんや、「地域おこし協力隊の現場を知りたい」という方、伊豆市から来てくれた地域おこし協力隊仲間、これから福島で地域おこし協力隊として活動をされる方、「以前ダイロクのイベントに参加し、活動に興味があってきた」方など、様々な方との相互交流が生まれ、大いに盛り上がりました。

ここからまた、新しいうねりが生まれる予感!

LDNが考える、これからのローカルの魅力

『ローカルには、様々な資源、機会が眠っている。』と、わたしたちは考えています。これからの未来を自分たちの手で作ることができるフィールド。それがローカルの魅力です。今日集まってくださった約40人の20代〜50代のみなさんも、きっとローカルの魅力や可能性を感じていらっしゃる方なのだと思います。

そんなみなさんと一緒に、まずは東伊豆・稲取から、LDNは精力的に活動を続けていきます。

今年もどうぞよろしくお願いします!(年初から、暑苦しい記事、失礼いたしました!) 

                                    鈴木美和

※当日の投影資料はこちらから→リンクURL

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